協会活動

ビジネス実務上達のコツ


<その1>企画書づくり上達のコツ

企画力のある人とは

 ビジネスの出発点は、まず「企画」ですが、それは単に“思いつき”“アイデア”ではなく、「企画書」になっていると“説得力”が倍増します。

 若い人は感性が豊かなので、アイデアがどんどん出てくると言われますが、企画力が乏しいため企画書づくりの段階で、アイデア倒れになることが多く見受けられます。

 アイデアをどう企画書にまとめるか、そのアイデアを説明するためにはどのような情報、資料が必要なのか、またアイデアを具体化するにはどうすればよいのか等を経て、企画書としてまとめられなければ価値がありません。

 “アイデアを企画に移す”ことのできる人が企画力のある人といえます。優れた企画力を持っているということは、これからの自立の時代に絶対に必要で、さらに企業が生き残るためにも必要条件となってきました。

 企画は実現してこそ意味があります。良い企画書が出来ても、内容も実効性があり申し分ないとしても、その企画が実現するとは限りません。最終的な意思決定権者(社内外)がOKを出さなければスタートすることは出来ません。そこで企画者としては、提案する相手を良く考えることが必要となってくるのです。

理想的な企画書とは

 企画とは「ある目標を実現するための仕事のイメージを描いて提案し、その提案内容の実現に至る過程、およびその成果」といえます。

 いくら発想がユニークであっても、一つ一つ丁寧に細かく説明されても、内容がよくつかめなければ失格です。ます、良く分かる内容でなければなりません。しかも、直ちにアクションできるよう、筋道が明らかにされていることが肝要です。つまり内容が、

  • 目的、目標に沿っているか
  • 構想が魅力的なものか
  • 実現可能であるか
  • 成果が期待できるか
  • 良い情報(データ)が土台になっているか

を満足させており、それが「一目で分かる」ようにまとめてあれば、現実的な企画書といえます。

 文書だけの企画書は、どんなに素晴らしい内容であっても評価されません。成功のコツは図や表をうまく活用することです。企画書の中に図や表使うと次のようなメリットが期待できます。

  • 流れをフローチャートにすることでわかりやすくなる。
  • データをグラフ化することで、数値が把握しやすくなる。

 つまり、図表化することは、視覚による企画の理解促進に役立つのです。これを「見える化」といっています。

 事業企画書の項目例を図に示しましたが、経営トップに提示する場合は、まず1枚のシートにまとめ、それを説明してから本格的な企画書を作成することをお勧めします。

ネタやヒントの探し方、情報の集め方

 企画にあたって、開発のネタやヒントを探したり、良い情報を集めるためのコツについて述べましょう。

 東京・江東区の東京ビッグサイトなどで開催する様々な展示会や異業種交流会などにできるだけ参加して、まず億劫がらずに見たり聴いたりすることも大事な要素です。

 そして、日常生活においてこんなことが不便だ、こんなことが出来たらということから限りないニーズが出てきます。たとえば、「定期入れから定期を出すのが面倒だ」「満員電車の中でニュースが読めないものか」「目的地の駅までのルートが一番早くて安くいけるか」等のニーズは、今、商品化されて当たり前のように多くの人が活用しています。

 すぐれた企画には、良質な情報が必ずあるものです。新聞や雑誌を読んでいて「これは使えそうだ」と思った記事は切り取っている人も多いでしょう。この習慣は非常に大切です。ただし、収集した情報の整理の仕方が悪いと役に立ちません。収集した情報を即時に利用できる状態にしておくことが大切です。

 情報の整理法は、今やソフトウエアが急発展しておりますので、それぞれの収集方法を基本にしていただければよいと思います。ただし整理の仕方によっては、使用したい時にどこに保存したかわからなくなってしまうことが誰でも経験されていることでしょう。情報の活用方法によってファイルにまとめあげ、後々業務の効率化につながるようなファイル方法を試行錯誤することが大切です。

 いずれにしても、収集した情報を直ちに活用できるよう、個人個人のやり方で管理するクセをつけることが大切です。


〜事業企画書の項目例〜
事業企画書の項目例