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2011年度

本当の海外出張は冒険旅行

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 さて日曜日である。日本から一緒に来た3人にとって、オハイオは初めての土地である。そこでホテルに備え付けられていた観光パンフレットを漁り、バーホンウィスキーとフライドチキンの都、ケンタッキー州を横断することにした。まずは長距離ドライブに備えて給油である。ガソリンスタンドには不事入れたのだが、給油口の蓋の開け方がわからない。運転席の周りのレバーを色々といじつてみたが、関係するものはなかった。結局、手動で蓋をこじ開けるしかなかった。

 ここからは高速道路にのってー路南に向かう。オハイオ川を渡って15分くらい走ると建物が疎らになり、森と牧場の原っぱが目立つようになる。白く塗られた木製の柵が延々と数キロにわたって続き、その内側では馬車も走っており、「風と共に去りぬ」の時代を彷彿とさせる。ただ、乗客の服装が典型的アメリカ人の外出着であるパジャマにスニーカーなのは興醒めである。
ケンタッキーに入って1時間もすると、K氏が空服を訴えだした。何でも名物のフライドチキンが食べたいとご所望だ。「こんな所まで来て!」と心で舌打ちしながら、口では「そりゃいい」とサラリーマンスピリットを発揮して、本当は渋々カーネルサンダースのお店に車を乗り入れた。ちなみに、私がまだ大学生だったころだろうか、銀座で同氏が歩いているのを偶然発見し、たどたどしい英語で話しかけたことがある。当時は単なる肝試しのつもりであったため、話した内容までおぼえていない。

 店のなかは薄暗く、日曜日の礼拝の時間と言うこともあり、客の入りは少なかった。日本のお店の方が清潔で活気がある印象だ。名物?のフライドチキンを注文してみた。チキンの大きさは変わらないが、一緒に頼んだコーラの中サイズは小バケツの様相で、アメリカ人が象のように大きいのもうなずける。ちなみに大サイズは掃除に使っておかしくないような、とんでもないサイズである。肝心のチキンに不満はないものの、日本のチキンの方が美味に感じるのは、私だけであろうか?

小バケツのコーラでお腹がタプタプになり、悪態をつきながら車を元の道に戻し、次の目的地レキシントンに向かって走りだした。

2011年11月17日
中小企業支援コンサルタント
山岸秀之