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2011年度

本当の海外出張は冒険旅行

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 レキシントンの町は、白亜の邸宅やケンタッキーダービーの最重要プレップレースであるブルグラスステークスで有名な、キーンランド競馬場があり、無粋な高層ビルも全く無い、古いアメリカの香り漂う趣のある町並で、なかなかの観光資源である。ただし町自体は小さいので、1〜2時間で「お次へ移動」となる。実際、私も30分で次の目的地を目指し、東へ移動と決め込んだ。

 その目的地とは州都のフランクフォートである。都と名が付くくらいだから、さぞや高層ビルの建ち並ぶ大都会と想像していたが、歴史のありそうな州議会堂と図書館の近代建築が目立つ程度で、他に大きな建物はない。そのうえ、議会堂の裏には清流が流れており、日本で言うところの、少しお洒落な温泉町くらいの規模である。この近くには戦争慰霊碑もあり、この地から出征し太平洋戦争に散った若者の名が数百名分も刻まれていた。のどかな田舎町から地獄のような戦場に連れて行かれ、命を奪われた人々のことを思うと、何とも虚しい気分である。

 また車を西に走らせる。途中いくつかの町は、19世紀以前の町並みが部分的に残っており、まとまって存在していれば、かなりの観光資源になっていただろう。そんなことを考えながら車を運転していると、のどかな田園風景から一転して近代的な高層ビルが見えてきた。

2011年11月17日
中小企業支援コンサルタント
山岸秀之