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2011年度

本当の海外出張は冒険旅行

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 行き着いたその町の名はルイビルと呼ばれていた。ケンタッキー最大の都市で、全米でも最高峰のケンタッキーダービーが開催されるチャーチルタウンズ競馬場があることでも有名な町らしい。
 またオハイオ川の流域にあり、鉄道網も古くから整備されているため、この地域の物流の中心として栄えているようだ。なかでもUPSがここに最大の物流基地を構えており、鉄道綱とハブ空港を利用して、PCの修理まで空港内で請け負っているのは有名な話だ。
 シティーホールが開放されているようで、なかに入ってみる。オープンスペースでは、プラスチックの容器に入った食べ物を囲んでパティーが開かれていた。何もわからないまま招き入れられ、マカロニサラダなどをご馳走になった。相も変わらず酸味、甘味、ピーマン等の野菜の味と香がとても強い。すぐに腹一杯になりベランダヘ逃げ出した。オハイオ川が真下に見える。川の真ん中が噴水になっており、遊覧船が近付き沢山の乗客がカメラを構えて記念撮影していた。日曜日の午後ならば日本でも見られる幸せな家族のひとときがそこにあった。川の下流に目を移すと、全長が1km以上ありそうな鉄道橋がタ日に赤く照らされていた。そこに貨物車がノソノソとオハイオ側からやってきた。悲鳴をあげながら橋の途中で止まる。その後なかなか動かない。貨車だけで橋を埋め尽くしており、とんでもない長さであることがわかる。そのスケールに圧倒されながら、「とんでもない所に来てしまった、日本に残した妻と長男に申し分けないことをしてないだろうか?」と言う疑問が頭の中を過ぎる。
 ケンタッキー横断はここで時間切れとなった。距離にして半分だけ横断したことになる。帰りの車を運転しているときも、先程の鉄道橋の光景が何度も頭を過ぎり、自らがくだした決論で、こんな所に本社がある会社に再就職してしまったことを、少し後悔していた。


2011年11月17日
中小企業支援コンサルタント
山岸秀之