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会員コラム

2013年度

人生・企業の中堅 40代

中小企業の悪戦苦闘のイメージ画像

 人生の中間点ともいえる40代になると、過去〜現在〜将来を見据えて、転職した上で人生の再スタートをしたいという人、現在の企業に残って経営者層・役員を目指したいという人も出てくる可能性もあり、重要な判断の時期が到来している年代と言える。

 1990年前後のバブル好景気の時代に入社してきた社員が、現在は40代社員として企業の中核で部課長業務を担う存在になっている。昔は考えられなかったが、現在は40代の女性も社員の中核として職場を支える時代になっている。40代で将来に希望を持って次世代の経営人材を目指す人もかなり多数いると想定されるが、企業としてグローバル化・BCP対応の経営課題に対応するために、40代の海外転勤もOKで最後まで現在勤務している企業に残るという部課長が必要な時代と考えられる。

 逆に厳しい企業情勢の中でリストラされる社員としては、40代の社員が増加している。バブル好景気に新卒として多数採用されたが、40代現在、リストラ候補としてターゲットを向けられている感じがする。

 仕事をしていく上で、40代で能力がSTOPする人、更にレベルアップして伸びる人がおり、人生の中間点である40代が非常に重要な時期と考えられる。40過ぎから向上していくことから新しいものを求めるためのHOWからWHATへの転換、人間関係の強化、多能的業務を把握して、自部門の業績を高めることから、企業全体の向上に結びつけることが重要である。

 40代で初婚に結び付く人もいるが、少子高齢化である現在の家族構成から、仕事・育児・介護が同時にのしかかる生活を強いられている可能性もあり、大変な40代といえる。生活・仕事の厳しさから病気になっても、評価を考えて勤務先には報告することが出来ないこと、仕事の内容、職場の雰囲気、人間関係のイライラ、個人としての不安感等でストレスに陥る可能性もある。男性の「うつ」で最も多いのは40代、女性の「うつ」で最も多いのは60代〜70代というデータもある。
 仕事上では働き盛りの40代といわれるが、体力に関しては20代・30代と比較すると、衰えているのは仕方がないことである。40代で体力の衰えを感じる原因としては下記の通りと考えられる。

  • (1)途中から体力が切れ、パフォーマンスが減退する。
  • (2)体力維持が続かない。
  • (3)途中から集中力が切れてパフォーマンスが減退する。

 部課長を中心として40代で仕事をしていくうえで重要な点として、チームのリーダーシップが求められる。部下をレベルアップさせて育成させるためには、下記のことを踏まえて上司・社外・社内との折衝を、部下を含めた縦横・前後・上下のあらゆる角度からの働きかけが必要となる。

  • (1)部下の能力を引き出し、前向きに進めていくようにする。
  • (2)目的を説明し、手順を教える。
  • (3)上司として、手本を示す。
  • (4)社内演習で部下に実習させて経験させる。
  • (5)仕事を部下に任せて、責任は自分が負う。

 人生の中間点・分岐点ともいえる40代は、企業にとっても40代社員にとっても非常に重要な状況下にあることから、企業としても将来の経営幹部を育成するためにも、真剣に取り組む必要がある。特に中小企業においては将来の後継者育成の観点から非常に重要な課題といえる。

2013年02月27日
イチカワCSR研究所 所長
経営コンサルタント
市川 晃朗